最近野球の掲示板等でよく聞く「WAR」
野球選手の価値を測るための指標だということは分かるけれど、
どういった計算方法で、どこまでの信頼性があるのか?
Wikiを見ても良く分からないという人のために、簡単に説明したいと思います。
WARって何の略?
WARとは、Wins Above Replacementの略です。
意味は、「そのポジションの代替可能選手(Replacement)に比べて、どれだけ勝利数(Wins)を上積み(Above)したか?」
を表しています。
つまり、WAR1.0だった場合は、平均的な選手を使うより、その選手を使ったほうがチームは1勝多く上積みすることが出来る、と考えることが出来ます。
WARの算出方法
WARの算出方法を理解するのはかなり困難です。
何故なら、WAR以外の複数の指標を算出し、それらを総合的に組み合わせてWARが算出されるからです。
たとえば、
・守備の評価を示すUZR
・打撃の評価を示すwRAA
など、いくつかの指標を組み合わせて計算されます。
そのため、ややこしいことは覚えずに、
WARとは、打撃や守備、走塁、球場の環境等いくつかの要素複合的に評価し、それらを総合的に評価したもの
と覚えましょう。
なので、打撃がめちゃくちゃいい選手でも、守備が悪ければWARは高く出ないでしょう。
逆も然りです。
そのため、イチローみたいな走・攻・守揃った優秀な選手は、WARは高く出ます。
まあ当然ですよね。チームの勝利のために必要なのは、打撃だけでも守備だけでもないんですから。
WARがどれくらいあったら優秀なのか?
WARがどれくらいあれば優秀な選手といえるのか?
下記にまとめました。例で挙げた選手は2016年の成績が参考です。
MVPクラス:8.0以上 (坂本勇人、山田哲人)
スーパースタークラス:5.0~8.0 (菅野智之、菊池涼介etc)
オールスタークラス:4.0~5.0 (角中勝也、メッセンジャーetc)
主力選手クラス:3.0~4.0 (藤浪晋太郎、田中賢介etc)
レギュラークラス:2.0~3.0 (内川聖一、新井貴浩etc)
控え~2軍選手:2.0以下~マイナス (鳥谷敬、倉本寿彦etc)
結論:WARの使い方
WARで面白いのは、一見好選手のように見えても何かに大きな欠陥があれば、数値は高くならないということです。
逆に地味な選手でも、貢献度さえ高ければWARは高く出ます。
例で言うと、広島の丸佳浩なんかは結構地味な印象ですけど、WARは6.6とかなり高いです。
他にも、阪神メッセンジャーや楽天の則本昂大なんかもWARは高く出がちです。
WARの使い方としては、
「地味だけど実は凄い!」
う選手を見つけるためにあるのではないかと思っています。
皆さんも贔屓チームのWAR、確認してみませんか?
きっと、影の苦労人がいるはずです。