2017年エース級の活躍をしている阪神タイガースの秋山選手。
今シーズンの活躍は覚醒による長期的なものか、確変による一時的なものなのか?
成績と今シーズンのピッチングから、考察したいと思います。
プロ1年目以外は、泣かず飛ばずの選手
2009年にドラフト4位で阪神入りした秋山は、シーズン1年目こそ4勝を挙げたものの、
その後は6年間でたったの2勝しか挙げることが出来ませんでした。
1年目の成績を見ると、
防御率3.35 4勝3敗 1完封
とまずまずの成績を残しており、しかも高卒1年目ですから、将来のエース候補として期待されていました。
しかし、その後6年間でローテを守れたシーズンは0回。
完全に終わった選手になりかけてましたね。
そんな秋山が、2017年破竹の活躍を見せる
2017年6月14日現在、秋山は、
防御率2.91 6勝 3敗 1完投
の好成績を残しています。
これは13勝前後のペースで、現在阪神タイガースの先発投手陣の中では、メッセンジャーと並んでエース級の活躍です。
秋山の活躍は覚醒?確変?
今シーズンの秋山の活躍を覚醒か確変か判断するのは非常に難しいです。
ちなみに覚醒とは、単純に能力がグーンと上がったから活躍している状態を言い、
確変とは、一時的な活躍。いわゆる「たまたま」なことを言います。
しかし、私は秋山のこの躍進は、覚醒によるものではないかと考えています。
根拠はいくつかあります。
コントロールが抜群に向上した
今シーズン秋山は、四死球を74回1/3で11個与えています。
これは、7回投げて1個四死球を与えるくらいのペースです。
すなわち1試合1個くらいのペースですね。
これは、プロ野球の平均的な投手と比べてかなり良い数値となっています。
例えばコントロールの悪い藤浪では、40回2/3でなんと36個もの四死球を出してしまっています。
まぁこれはかなり極端な例ですけどね^^;
また、コントロールの良い投手で比較すると、球界No.1クラスのコントロールを持つ巨人菅野。
こちらは82回2/3で16個の四死球を与えています。
先ほどの秋山が74回1/3で11個ですから、なんと平均では菅野より良い数値なんですね。
球界最高レベルのコントロールを持つ菅野より、です。
これは実は本当に凄いことです。
奪三振能力が急激に向上した
今シーズンの秋山は、去年までと比べて奪三振を取る能力が抜群に向上しました。
具体的な数値を出すとここまで、74回1/3で67個の奪三振。すなわち奪三振率8.11です。
一方、去年までのプロ通算7年間の成績を見ると、141回1/3で100奪三振。すなわち奪三振率5.73です。
奪三振率とは、9回投げると換算して平均してどれくらい奪三振を取得しているか?という数値になります。
去年までの秋山は9回投げると5~6個程度の奪三振しか取れなかったのに対し、今年の秋山は9回投げると8個程奪三振を取れるというわけです。
この奪三振能力向上の要因は、秋山の球威が向上したからだと思われます。
試合を見てもストレートの威力が見るからに上がってますからね。
金本監督も、秋山には信頼を寄せている
今シーズンのピッチングから、金本監督も秋山には全幅の信頼を寄せているようですね。
等のコメントを出しており、秋山を頼りにしていることが分かります。
関連:【阪神】結局、金本知憲監督は有能なの?無能(ダメ)なの?
上記から、結論として秋山は覚醒した!と言って間違いないでしょう!
阪神ファンからしても嬉しい生え抜きの活躍ですから、
秋山にはこのまま2017年調子を持続し、エース級の活躍を続けて欲しいですね!
コメント
[…] >>74回1/3で67個の奪三振。すなわち奪三振率8.11です。 >一方、去年までのプロ通算7年間の成績を見ると、141回1/3で100奪三振。すなわち奪三振率5.73です。 http://baseballer.jp/hansin-akiyama […]
[…] >>74回1/3で67個の奪三振。すなわち奪三振率8.11です。 >一方、去年までのプロ通算7年間の成績を見ると、141回1/3で100奪三振。すなわち奪三振率5.73です。 http://baseballer.jp/hansin-akiyama […]