WBC日本代表に選ばれたアストロズの青木
日本人メジャーリーガーでは唯一の参加者になっています。
今回のWBCでは日本人メジャーリーガーの辞退者が目立っており、参加を表明してくれている青木は大変ありがたい存在です。
⇒2017年WBCを出場辞退する日本人メジャーリーガーたちのコメント
しかし、一部のファン(主にネット上)からは、
「青木レベルは日本代表に必要ない」
という声も挙がっていることを確認しました。
本記事では、青木がどれだけ侍ジャパン日本代表に必要な選手なのか?
ということを、理由とともに説明していきます。
1.単純に能力が高い
メジャー5年間の青木の成績は、通算では以下の成績を残しています。
打率.286 28本塁打 184打点 88盗塁 OPS.739
これだけ見ると、正直言って微妙・・・のように見えるのが本音です。
しかし、忘れてはいけないのが青木が戦っているのがメジャーリーグだということ。
実は、日本人メジャーリーガーは何人か活躍していますが、レギュラークラスの活躍を見せているのは青木とイチローしか残っていないんです。
日本人野手はメジャーで通用しない
これがメジャーリーグ球団からの評価で、現実です。
実際、外野手のメンバーでは以下5人が選出されていますが、このうち青木以上に打力を持っていると確信できるのは、筒香くらいでしょう。
・内川 聖一
・平田 良介
・筒香 嘉智
・鈴木 誠也
・秋山 翔吾
その他メンバーでは、正直メジャーでレギュラーをとっている姿が想像できません。
なんせ、メジャーへいく前超一流だった西岡や中島もメジャーでは全く通用しませんでしたからね。
鈴木、秋山はこれからの成長次第では・・・というところでしょうけど。
2.チームで唯一のメジャー経験
2つ目の理由は能力的な理由ではなく、メジャーで得た外国人に対する経験値です。
今回のメンバーを確認してみると、青木以外はメジャー未経験です。
つまり、NPBでしか野球をやっていないということですね。
野球は野球・・・ですが、野球というスポーツは環境によって常識や、暗黙のルール、そしてプレースタイルが大きく変わるスポーツです。
具体的に言うと、
・日本人はフォークを多用するが、メジャーでは投げないほうがいいとされている
・メジャーは動くボール(ムービングボール)を使う投手が多い
・そもそもボールが違う
・メジャーのマウンドは固い
などなどです。
この環境の違いは、メジャー挑戦する日本人にとって有利に働くこともあれば、不利に働くこともあります。
そしてそれらの違いを克服し、レギュラーとしてバリバリ現役でやっているのが、青木というわけです。
青木の経験値は、もちろん自身のプレーにも好影響を与えますが、チーム内に”情報“を流すことが出来る という点でもかなりでかいですね。
3.チームリーダーの不在を解消する
3つ目の理由は、絶対的チームリーダーが不在の状況を回避するという点です。
初優勝した2005年・・・。
そして二連覇を達成した2009年・・・。
いずれも、イチローという圧倒的なチームリーダーのもとに、チームの団結力が生まれました。
いわゆる、カリスマ性というやつでしょうか。
※まあ当時は別にキャプテンがいたんでしょうけど、実質的なリーダーはイチローでしたよね。
NPBだけのメンバーでは、そういった雰囲気というのはどうしても生まれにくいが現実だと思います。
“メジャーリーガー”がそこに入ることで、空気が引き締まるとともに、チームに団結力が生まれます。
なあなあなチームではなくなるというわけですね。
例えるなら、毎日平和に部活やってたら、いきなり名門校から転校生がきた
みたいな感じでしょうか。
ちょっと違うかもしれませんが、言いたいことは多分伝わってますよね。

出展:wikipedia
あと単純にメジャーリーガーが入るとうれしいよね
これは私だけかもしれませんが、NPB選抜だった前回のWBCって、ちょっと物足りなく感じませんでしたか?
第一回大会、第二回大会とメジャーリーガーも含めての混合チームだっただけに、
ドリームチーム感
がありましたよね。わくわくしましたよね。
今回のWBCでは残念ながら日本人投手は軒並み不参加を表明していますが、唯一青木選手のみ、参加を表明してくれています。
メジャーリーガーは一人も出ない、という状況は回避できたということです。
これは、今回の大会でも重要ですけれど、次回大会にもつながる重要な事実なのではないでしょうか?
“メジャーリーガーも参加するのが普通”みたいな雰囲気になったほうが、日本人メジャーリーガーたちも参加しやすいですよね。
青木のような、WBCに意欲を見せてくれるメジャーリーガーが増えることは、今後のWBCの希望になると思います。
本当にありがたいですね。
青木ファンになりそうです。