川崎宗則所属のカブスが世界一
川崎宗則の所属するメジャーリーグ・カブスが2日、ワールドシリーズでインディアンスを破り、108年ぶりにワールドシリーズ制覇、世界一となりました。
川崎は2012年からメジャーリーグへ挑戦し、ここまでマイナーに落ちたりメジャーに上がったりとメジャー定着はなかったが、しぶとく生き残ってきました。
川崎自身はチームのムードメイカーとして盛り上げるだけでなく、高い守備力と勝負強いバッティングでレギュラー奪取こそならないものの、必要不可欠な活躍を見せていました。
「ムードメイカー」って、数字には表れないんですけど、実際はかなり重要なポジションなんですよね。チームの雰囲気がよければそのまま強さに直結しますから。
まぁこれは野球に限ったことではありません。
皆さんも経験あると思います。「テンション」って言うんでしょうか?それが高いときは、スポーツやってるときも仕事やってるときも勢いでポンポンうまくいっちゃう経験。
気持ちが落ちてるときはそういうことってなかなかありませんよね。
雰囲気作りって、それほど重要なんです。つまり川崎の数字に表れない貢献度は高いってことですね。
川崎ってどんな選手?特徴・評価
そもそも川崎宗則というのはどんな選手なのでしょうか。
ソフトバンク時代からメジャー時代まで、基本的な役割は変わらないように見えます。
イチローに憧れているということは有名ですが、バッティングフォームも似ており、高い打率でヒットを量産するタイプのバッターです。
メジャー挑戦してからはあまりバッティングでいい成績を残すことは少ないんですが、首脳陣からは守備力・走塁力が評価されているようです。
これ、普通のことのように思えるかもしれませんが、実はカナリすごいです。
日本人ショートはこれまで一流どころが何人も挑戦してきました。
松井嫁頭男、西岡剛、中島宏之等・・・
しかし、誰一人、ショートで通用した選手はいません。
日本人は弱肩と打球の速さに対応できない欠点から、ショートは無理だという評価だったんですね。
しかし、これまで挑戦した日本人で唯一ショートとしての守備力で評価されているのが川崎。
メジャーの守備指標でもプラスの値をたたき出しており、これは日本人向けのリップサービスなどでなく、本当に実力で勝ち取った評価といえます。
何故川崎の守備が通用するのか?
川崎の守備が通用する理由は、他の日本人野手にはないグラブ捌きのようです。
またメジャーに行ってからスタイルを変え
・深く守る
・腰をあまり深く落とさず速い打球に対応する
・捕ってから投げるまで動作を速くする
・スナップスロー等、肩の弱さをカバー
など、メジャーの守備に対応する努力をしているように見えます。
要するに適応力が、他の日本人選手よりずば抜けているように感じます。
川崎宗則の来期の去就
毎年契約が微妙になるも結局メジャーに残る川崎。
来期は日本に帰ってきてくれるのでしょうか?
もし日本に帰ってきたら、ショート、セカンドが弱いチームはどこも欲しい選手です。
またもちろん人気選手でもありますので、球団の知名度アップにも貢献できます。
横浜なんかは喉から手が出るほど欲しい選手なのではないでしょうか?
当の川崎は毎年去就については多くを語らず、とりあえずはメジャーでがんばってみようというスタンスを見せています。
また、イチローがまだ現役でバリバリやっているのも彼のモチベーションのひとつなのかもしれません。
今年の成績を見てもメジャー契約を勝ち取れるかどうか微妙なところですが、是非がんばってほしいですね。