オリックスがドラフト1位で東京ガス・山岡泰輔(やまおかたいすけ)を獲得
MAX152kmのストレートと、キレのいいスライダーを持つ、社会人No.1投手
2016年ドラフト、オリックスは単独1位指名で、山岡を獲得しました。
昨年チーム防御率がパ・リーグ最低の4.18だったオリックスにとって、即戦力として期待したい投手でしょう。
本記事はオリックスに入団した山岡のこれまでの実績、能力にについて考察したいと思います。
社会人時代は、3年間で通算防御率1.83
瀬戸内高校を卒業した山岡は、東京ガスに進み3年間先発投手として活躍しました。
高校時代から有名人だった山岡は社会人野球でもすぐ頭角を現し、通算防御率1.83、奪三振率8.53という成績を残しました。
国際大会でも6回しか投げていないものの、防御率1.42とこれまた安定した成績を残しています。
社会人で抜群の成績を残した山岡ですが、競合クラスの評価にはなりませんでした。
山岡の評価がいまいち上がらなかった理由とはなんだったのでしょうか?
身長170cmという、投手としてはかなりの低身長
山岡の弱点は、170cmの身長です。
170cm65kgと、投手としてはかなりの小柄な体格で、全身を使って目いっぱい投げている印象の投手です。
投手は一般論として、身長が高いほうが有利です。
何故なら高いところから振り下ろされたボールのほうが、打者が打ちにくいためです。
山岡は170cmの身長というハンデから、プロからもいまいち評価が上がらなかったんですね。
しかし逆に言うと170cmで152kmの速球を投げるわけですから、かなりすごいです。
一般的に高身長のほうが速い球を投げることに関して、有利になります。
170cmでここまで速い球を投げた投手は、過去にも数えるほどしか存在いません。
物凄く体が強い選手なのだということが分かります。
また、同じく低身長投手といえばヤクルトの石川投手。
彼は身長167cmながら、抜群のコントロールと変化球で、毎年安定して好成績を残している投手です。
ダルビッシュも認めた、スライダー
山岡の武器として、縦に大きく変化するスライダーがあります。
スライダーといえば、日本最強クラスのスライダーを操るメジャーリーガー、ダルビッシュがいます。
そのダルビッシュがツイッターで山岡のスライダーについて、
「動画見たけど、これは一番だわ」
とコメントしています。
普段投手に対してはどちらかというと辛口のダルビッシュがここまで評価することは、かなり珍しいです。
MAX152kmと言ってもここ最近レベルが上がったNPBでは”並”…
ストレートだけではプロで成功するのは難しいです。
山岡がプロでどれだけ活躍するかは、この縦のスライダーをどううまく使っていくか?にかかっているでしょう。