FAで西武から楽天に移籍した岸
楽天ファンにとっては歓喜
西武ファンにとってはショックだったのが、西武の主力投手の岸が、楽天に移籍したことでしょう。
近年は怪我に悩まされ、フル出場はなかった岸ですが、それでも
“出れば活躍する”
という多村状態には到達しており、実際に2015年は防御率3.02 2016年は防御率2.49とエースクラスの活躍を見せています。
※ちなみに多村状態とは、怪我が多いけど、出る試合ではめちゃくちゃ結果残す状態のことです。
現在は怪我は治っており、万全の状態のようです。
実力は文句なく高いため、キャリアハイ:2014年の防御率2.51、13勝クラスの活躍は期待できるのではないでしょうか?
現エースの則本は、2016年は不調だったけど・・・
一方楽天の現エースが、日本代表にも選ばれている則本昂大です。
豪快なフォームから伸びのあるストレートを投げ込む本格派で、”七色のスライダー“と呼ばれる多彩なスライダーを武器にしています。
またメンタル面も強く、打者を三振にとると、よくガッツポーズで気迫を前面に押し出しています。
2013年入団になりますが初年度から15勝を挙げており、2016年まで4年連続で二桁勝利を挙げています。
2016年は11勝11敗と少し物足りない成績でしたが、現楽天の文句なしのエースといえます。
現ヤンキースの田中将大がチームを抜けてから、孤軍奮闘という感じで活躍していましたが、岸という頼みになる兄貴分のような選手が加入し、則本も安心しているのではないでしょうか?
則本はWBC出場が控えている
則本といえば、心配なのがWBC日本代表メンバーに選ばれているというコトです。
何故心配なのかというと、実は則本、2015年のプレミア12で、やらかしちゃってるんです・・・。
その試合、日本は韓国と決勝でぶつかりました。
先発の大谷が快投を見せ、7回まで文句なしのピッチングを披露し、
日本3-0韓国
の状態で則本へバトンタッチします。
そしてその期待に応え、8回を完璧なピッチングで抑えた則本。
9回、小久保監督は抑えピッチャー投入ではなく、則本をそのまま送り出します。
そして則本は打ち込まれ、ピンチを作って交代。後から出てきた投手も滅多打ちにされ、日本は韓国に逆転負けを喫してしまうのです・・・、
9回も則本に任せたこの采配については、小久保監督の采配も疑問視されるところでした。
しかし、実際に打ち込まれた則本自身も国民からの批判を浴びることは、避けられなかったんですね・・・。
いわゆる 戦犯 という扱いです。
もしかしたらそのことを引きずったせいで、翌年のシーズン(2016年)も不調だったのかもしれません。
そしてそうなると心配なのが、WBCであの悪夢が蘇らないかということです。
日本代表のプレッシャーって、ハンパないんですよね。
あのイチローですらインタビューで、「WBCはプレッシャーがヤバイ」と語っています。
なんてったって、国を背負うわけですから。
既に国際試合で、中々の傷を負った則本ですから、もしプレミア12より大きな大会であるWBCで戦犯になれば、精神的ダメージは相当なものでしょう。
もちろん、則本の実力があれば普通に投げれば活躍は期待できる、とは確信していますけどね。
まあこればっかりはやってみないと分からない!
国民としては応援するだけなので、則本にはナイスピッチングを期待したいですね!
則本、岸のダブルエースで楽天はどこまで強くなるか?
話がだいぶそれちゃったんですが、本来のこの記事の趣旨は、
岸の加入で楽天はどこまで強くなるか?
ということです。
まあまず結論として言えるのは、かなりの戦力アップになることは間違いないということです。
今までは塩見や美馬などはいましたが、結局は則本以外に柱となる投手はいなかったように感じます。
いわば、則本がエースで、
その他の投手は5番手、6番手クラスの集まり
のようなイメージですね。
それが今回の岸の加入で、則本以外にもエース格の投手が増えたといえます。
そうなると、表で1枚、裏で1枚エースクラスのピッチャーを使えるわけですね。
これは梨田監督としてはかなりありがたいでしょう。
ただし
この戦力アップだけで優勝が見えるのかというと、そこまでではないと思います。
おそらく現在でもソフトバンクや日ハムのほうが戦力的には厚い状況でしょう。
楽天が優勝するためには、あと1枚主力となる先発ピッチャーがほしいところですね。
安楽あたりが覚醒したら、かなり面白いことになりそうなんですけど、ね