小久保監督の采配-プレミア12韓国戦
まず采配面で目につくのは、投手交代の遅さ・タイミングの悪さです。
記憶に新しいプレミア12では、序盤は大谷翔平の快投で韓国打線をシャットアウト。
3-0となり、9回は8回から投げていた則本を続投させました。
ここまではOだったと思います。8回の則本の完璧なピッチングを見て、9回あれだけ崩れるとは予想出来ませんから。
短期決戦は調子のいい選手を使うという観点で、回跨ぎしたのは悪くない選択だと思います。
しかし、ここからです。。。。
1点をとられ無死満塁にした則本は、ここで降板。
二番手には、松井が上がります。
押し出しで1点を与え、増井が登板。結局逆転を許し、敗北しました。
小久保監督が考える侍ジャパンのオーダー
はっきり言ってオーダーについては、4番だけですね。
4番の中田翔固定については、理由がよく分かりません。
国際大会に強いという実績もありませんし、シーズン成績も特に奮ってません。
4番なら、今シーズン覚醒した横浜の筒香以外にはいないと思うんですが。。
その他のスタメンについては無難な印象で、納得のいく布陣だと思います。
今日本プロ野球は山田や筒香、柳田、坂本など野手スター選手が勢ぞろいしており、かなり強い時代に入っていると思います。
3年前のWBC日本代表に比べると、野手オーダーはかなり贅沢に組むことが出来るのではないでしょうか。
そんな時代に代表監督を任されている小久保監督は、ある意味ラッキーと言えるのかもしれません。
小久保監督の人望
代表監督には采配能力だけでなく、選手から尊敬される”人望“はかなり必要になります。
王監督のように
「この偉大な監督に恥をかかすことは出来ない」
と選手に思わせなければ、選手たちはのモチベーションは上がってこないでしょう。
結局、負けても特に罰則がない日本代表選手は、代表戦にモチベーションをつけなければ必死さは生まれないのです。
そういう意味ではイチローを最後まで使い続けた原監督にも人望はありましたね。
そして王・原、この二人の名監督のみ、WBCで優勝しています。
(この二人はプロ野球球団の監督してもかなり有能でした)
しかし、小久保監督に関しては選手から人望が厚いという話を聞いたことがありません。
そういうエピソードすら上がってこないということは、あまりリスペクトされていないのかもしれません。
まだプロ野球監督経験がないことも理由のひとつなのかもしれませんが、WBCで選手全員をやる気にさせるためには、小久保監督自体のカリスマ性は必要になってきます。
そういう意味では、実績のない小久保監督に代表監督を任せるのは不安が残ります。
日本はWBCではどこまでの成績を残せる?
上述したように、日本は今スター選手全盛期です。
トリプルスリーが1年で2人出たり、山田や筒香、大谷など若い怪物たちが続々と出てきています。
そういう意味ではかなり強い時期に入っているのですが、監督経験の薄い小久保監督では、優勝は望めないでしょう。
はっきり言って、プレミア12はWBCよりかなりレベルの低い大会でした。
本気モードだったのは日本と韓国だけでしたから。
そんな大会ですら優勝できないようでは、メジャーの一流どころがひしめくWBCでは、優勝どころかベスト4も厳しいでしょうね。
結局、小久保監督は有能?無能?
ここまで、あまりよく小久保監督のことを書いていませんが、無能ではないと思います。
無難に采配していますし(この無難に采配をするっていうのが意外に難しかったりする)、選手起用も悪くないです。
ただ、代表監督の器ではないと思います。
やはり日本がもう一度WBCで優勝したいのであれば、原監督あたりにやってもらうのが一番でしょう。
もしくは、落合監督ですね。
その二人のどちらかが代表監督をやってくれるのであれば、日本がWBCで優勝する確率は高くなると思います。
でも結局、WBCの監督になるのってあんまりメリットないんですよね・・・。
負けたらめちゃくちゃに叩かれるし。
話はズレますが、そういう国民性も我々は正していかないといけないのかもしれません。