日本人メジャーリーガー9人のうち、WBC出場に意欲的なのは3人
日本人メジャーリーガー9人のうち、WBC出場に意欲的なのは以下4人です。
・イチロー
・川崎宗則
・岩隈久志
・青木宣親
イチローは第一回大会から最もWBC普及に尽力してきており、WBCという大会に対して
「世界一の大会にしょう」
という意識を高く持っています。打診があれば、2017年WBCについても意欲的に出場してもらえるでしょう。
イチローをリスペクトしてやまない川崎宗則についても同様で、打診さえあれば喜んで出てくれそうです。ただし、今季のMLB成績的に打診の可能性は低いでしょう。
岩隈は小久保監督から直々に面談があり、「ありがたいこと」とコメント出しています。
青木に関しては、2017年WBC参加の意欲を表明しています。
出場に意欲的ではない日本人メジャーリーガーのコメント
田中将大「チームへの貢献がやっぱり最優先ですので。ひじの状態もありますし・・・」
ダルビッシュ有「野球の国際大会なんて意味がないと思う」
上原浩治「2013年のは出たかったけど今はもう(無理)」
前田健太「出たいという気持ちはありますけど….ね(察してみたいな感じで)」
田澤純一「選ばれるのなら出たい。でもどうせ選ばれないでしょ?」
以上がWBC参加に意欲的でないメジャーリーガーたちのコメントです。
田澤と上原については、本音は出たいようですけどね。(田澤はNPBから嫌われているから、嫌味を言っている。上原は前回選ばれなかったので予防線を張っている)
その他の選手についてはWBCに出たくないというのが本音みたいです。
ダルビッシュなんかはWBCに対して「意味のない大会」というニュアンスの発言までしており、完全にやる気はないでしょう。
メジャーリーグに移籍し、メジャーが世界一だと確信しているので、世界一を決めるWBCという大会には意味がないと考えているのでしょうか?
その他、田中や前田なんかも悲しいコメントです。
しかし、これまで国際大会で活躍を見せてくれていた選手たちがやる気をなくしてしまうのは、何故なのでしょうか?
日本人メジャーリーガーたちがWBC参加に意欲的ではない理由
1つ目は、メジャーリーグのレベルの高さを肌で痛感し、春先に調整不足になるのを恐れている。ということがあると思います。
通常は開幕戦に向けてコンディションを整えるのですが、3月のWBCにマックスを持ってこなくてはならないので、やはりシーズンに影響は出ます。また、怪我の心配もあります。
そういったことが不安な選手はやはり多いでしょう。
2つ目は、アメリカに長く住んでいる、ということが理由に挙げられます。現地メディアやアメリカ人はWBCに対して「意味のない大会」「あんな大会やらなくてもアメリカが世界一」という考え方をしており、実際にWBCに対してはほとんどメディアでも取り上げられないそうです。そういった現状を目の当たりにし、やる気がなくなってしまう選手も多いのではないかと思われます。
最後の理由として、これも悲しいのですが日本人の「周りと合わせたがる習性」です。
「みんなが参加するなら俺も・・・、でもみんな参加しないなら俺も参加しない」
こんな感じの選手は少なからずいると思います。今回、多くのメジャーリーガーたちが不参加よりのコメントを表明しているため、それに釣られて不参加としている選手が少なからず存在していると思われます。
アメリカ人メジャーリーガーはWBCに対してどう考えているのか?
アメリカ人はWBCに対してやる気がない。と思われがちですが、実はすべての選手がそうということはありません。
WBCに対して意欲的な選手は勿論いますし、結局毎年アメリカ代表は一流選手ばかりが揃っています。
以下超一流のアメリカ人メジャーリーガーのコメントです。
ロジャー・クレメンス「アメリカ代表としてプレーするのは最高の誇りであり夢。全てをなげうつ価値がある」
デレク・ジーター「アメリカを代表するチームでプレーする以上の名誉があるだろうか?」
ロイ・オズワルド「国家の名誉を背負った試合で打たれて負けたのは野球人生最大の痛恨。しばらく立ち直れそうにない・・・」
アメリカ代表もやる気のある選手はやる気があるんです。
ですので、日本人メジャーリーガーたちのコメントも出たくないための言い訳にしか聞こえませんね…
日本人メジャーリーガーが出ないと、戦力はどのくらいダウンする?
野手に関してはNPB選抜でも十分な選手が揃っているので、日本人野手メジャーリーガーが不参加だとしても、たいした影響は出ないと思っています。
しかし日本人投手のメジャーリーガーが不参加だと日本代表の投手力がガクッと落ちます。
特に先発のダルビッシュ、田中、前田あたりは日本トップクラスの実力を有しており、その3人が不在というのは日本の投手力が大きくダウンする要因となるでしょう。
まぁ、だからと言ってやる気がない選手を無理やり出しても本来のパフォーマンスは発揮できないでしょうし、やる気がない選手は結局辞退してもらったほうがいいのかもしれませんが・・・。
一番いいのはやる気を出してもらって気持ちよく出てもらうことですが、どうすればいいのでしょうか。
やはり、イチローの一声が必要?
結局、選手たちをやる気にさせるのはお金や名声ではなく、偉大な選手たちの声かけだと思います。
第1回大会のとき、選手たちは
「王監督に恥をかかせることは出来ない」
と大会に必死になりました。
第2回大会も、
「イチローがあんなに頑張っているのだから頑張るしかない」
と、イチローに乗せられてやる気を出した選手が多かったように感じます。(もちろん、原監督の人徳によるものも大きかったでしょう)
今回の大会に関しては、
「みんな参加しよう」
という空気が出ていないように感じます。
何かのきっかけがあれば、みんな釣られるように出場者が増えてくるのかなと感じます。
やはり最終的には、イチローの力に頼るしかないのかもしれませんね。